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【記者レポ】完全食パン「ベースブレッド」を1カ月食べ続けた感想

「『完全栄養食』『完全食』って言葉を聞くようになったけど、一体どんなもの?」「ベースブレッドってパンもあるらしいね。どんな商品なんだろう」

今回はこんな疑問や興味を持つ人向けに、医療ライターのショウブ(@freemediwriter)が完全栄養食について説明するとともに、ベースブレッドを食べた感想を書きます。

完全栄養食は栄養バランスが整っているが故に、以前のわたしのように「なんとなく食べづらそう」「おいしくなさそう」と思っている人がいるのではないかと思いますが、ベースブレッドはトータルにみて良い商品だと思います。

栄養の調整だけではなく、わたしたちが飽きずに食べ続けられるよう、「味」「香り」「食感」にも気を配り、工夫されているんですね。

企業の誠実さが伝わってくる商品だなと。

一品ずつ写真を載せながらレポートします。参考にしてみてください。

完全栄養食とは

  • 身体や健康の維持に必要な栄養素の全て、または多くが含まれている食品
  • 公的・統一的な定義はない

――「デジタル大辞泉」

完全栄養食の概要です。

朝日新聞社が提供する用語解説サービス「知恵蔵mini」によると、完全栄養食は2013年にアメリカの起業家ロブ・ラインハートが粉末状の「ソイレント」を開発したことが始まりだといいます。

それから、飲み物やグミ、パン、パスタなど、「1食分で1日に必要な栄養素の3分の1を摂取できる」様々な形の商品が登場し、「健康志向の高まりから日本でも注目を集めている」そうです。

産経新聞の記事によると、日本国内で先駆けとなったのは「COMP(コンプ)」(東京都渋谷区)が2015年に発売を始めた、粉末を溶かして飲む飲料。

わたしの記事で紹介する「ベースブレッド」は、「ベースフード」(同目黒区)が手がける完全食の第2弾で、2017年に発売した「ベースパスタ」に続くものです。

完全食「ベースブレッド」とは

  • 1食(2袋)で1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる
  • たんぱく質と食物繊維が豊富で、糖質が少ない
  • 体に必要なビタミン・ミネラル26種を全て含む
  • 合成保存料と合成着色料を使っていない

ベースブレッドの概要は上の通り。

ベースブレッド・プレーンの栄養素

上の画像は商品のウェブサイトから引用した、ベースブレッド(プレーン)の栄養素の量を示すものです。

厚生労働省の指針に基づき、18歳以上の日本人が1日に摂った方が良い栄養素の基準量の3分の1(1食分)の数値を「100」とした場合、ベースブレッドの栄養素がどこに位置付けられるかを表しています。

グラフからは、ベースブレッド1食(2袋)を食べた場合、摂りすぎるリスクの高い炭水化物とナトリウム(塩分)を除く全栄養素の基準を満たしているようです。

同社はこのことから、「1食で1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる」と言います。

ベースブレッド全種を食べた感想

レポートに移りましょう。

ベースブレッドの種類

  • プレーン
  • チョコレート
  • メープル
  • カレー
  • シナモン

ベースブレッドは上の5種類があり、わたしがオンラインで購入したのは「まずはおためし16袋セット」。

「プレーン」「チョコレート」「メープル」「カレー」が4袋ずつ入っていますが、「シナモン」が無料で1袋追加されているため、実際は17袋入っています。

通常価格3860円(税込み、送料込み)のところ、約20%オフの3188円で提供しているとのこと。

ベースブレッドを食べてみた感想

2021年6月1日夜に注文して、6月5日午前に商品の入った段ボールがわたしが住む東京都調布市に届きました。

ベースブレッドを食べてみた感想

開封すると、商品のパンフレットや橋本舜社長のメッセージも入っていました。

ベースブレッドを食べてみた感想

テーブルに並べたセットの中身。

ベースブレッド「プレーン」

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  • 食感と香りが楽しい
  • プレーンなので味はさほど
  • 塩気が少し効いている

驚きました。開封するとすぐに香ばしさを感じました

ベースブレッドには全粒粉が含まれているので、その香りだったのでしょう。

全粒粉…小麦の粒全部を粉砕し,皮や胚芽を含む粉。茶褐色を帯びており、胚乳だけをひいた小麦粉よりもビタミン、ミネラル、繊維質を多く含む

――「デジタル大辞泉」など

ベースブレッドは合成保存料を使っていない一方、常温で1カ月ほど保存できるようにするため、一般的なパンよりも水分量が少なくなっているそうです。

そのため、加熱して食べることを同社は勧めています。

電子レンジで20秒ほど温めることで「もっちりした食感」になり、トースターで焼くと「香ばしさが増す」といいます。

わたしは電子レンジで温めました。

ちぎると、確かにもちっとした手触り。プレーンなので目立った味はしませんが、塩気が少し効いていました。

良かったのは食感ですね。

ベースブレッドにはシソ科植物「チア」の種である「チアシード」が含まれており、これを砕くときに「ぷち」とした歯ごたえがあって気持ちいいのです。

塩分を気にするわたしには「少しだけ塩味が強いかな」と思いましたが、食塩相当量は1個につき0.7gでさほど多くはありませんでした。

ベースブレッドを食べてみた感想

プレーンの栄養素です(商品サイトより引用)。

塩分の考え方・見方は下の記事に書きました。

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ベースブレッド「チョコレート」

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  • チョコの味は薄め
  • もちっとした食感
  • 噛むほど甘みが出てくる

見た目の印象よりチョコレートの味は薄かったですが、もちっとした食感が楽しく、また噛むほどに甘みが出てきました。

ベースブレッド・チョコレートの栄養素(PRTIMESのサイトより引用)

ベースブレット「メープル」

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  • これが一番好き
  • 甘さと塩気のバランスが良い
  • 形状が良く、食べやすい

わたしが「一番好き」と思ったのがメープルです。これはおいしかったですね。

甘さが控えめで塩味が微妙に効いており、わたしにはこのバランスが合いました。

パンの厚みと長さもちょうどよく、食べやすかったです。チアシードのぷちぷちとした食感も楽しめました。

ベースブレッド・メープルの栄養素(商品サイトより引用)

ベースブレッド「カレー」

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  • パンがパサパサしている
  • 他の商品との合わせで生きる

カレー風味のパンかと思っていましたが、本当にカレーが入っていて驚きました。

具を入れつつ1カ月の保存が利くようにするのは技術を要しそうですが、実際はどうなのでしょう。

味に特筆するものは感じませんでしたが、パンがけっこうパサパサしているのが気になりました。

他の商品に飽きたときにはいいかもしれません。プレーンやメープルと合わせると食べやすいと思います。

ベースブレッド・カレーの栄養素(PRTIMESのサイトから引用)

ベースブレッド「シナモン」

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  • 香りはするが、味は薄め

開封するとふわっとシナモン特有の香りがしましたが、味は薄かったです。「もうすこし風味が効いていたら…」と。

ベースブレッドの感想まとめ

  • 全粒粉の香りと食感が楽しい
  • 味にバリエーションがあるので食べ続けやすい
  • 薄味が好きな人に向いている

ベースブレッドの感想をまとめました。

わたしは香りと食感が気に入りました。これらはスーパーやコンビニエンスストアで販売している多くの商品と違う点であり、わたしには食を楽しめる大きな要素。

味は全体的に薄めですが、濃い味やしょっぱいものが好きではないわたしにとっては程よかったです。

味にバリエーションがあるので、その日その日で食べるものを替えれば継続しやすそうですね。

ベースブレッドのコスパ

で、コストパフォーマンスはどうなの?

読者の気になることではないでしょうか。

わたしは総合的に「良い」と思います。

  • 調理の手間がない
  • 持ち運びができる
  • 1食を5~10分で食べられる
  • 1食分で390円(継続時はより安い)
  • 1カ月ほど保存が利く

「時間」と「お金」を「コスト」と捉え、「健康効果」「仕事などの生産性」を「パフォーマンス」とみなした場合、コストパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。

同社によると、上の画像が、コンビニでサラダ、サンドイッチ、ヨーグルト、野菜ジュースを買って食べた場合と、ベースブレッドのプレーン1食分(2袋)を食べた場合にかかるお金と摂取できる栄養素です。

このデータによれば、コンビニでバランス良く買ったように見えても、実際の栄養素はそうでもないことになります。

ベースブレッド、わたしは「けっこういい」と思いました。

他の完全栄養食も食べつつ、どの商品を継続利用するか決めようと思います。

なお、同社の顧問を務めるのは、わたしが信頼を寄せる津川友介医師。

津川医師の著作『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』は、健康的な食生活に関心がある全ての人に読んでもらいたい良書(下の関連記事参照)です。

津川医師が同社の商品を勧める理由を掲載しておきます。

私はいままで、からだにいい食事とは何なのか、数多くの科学的に信頼できるエビデンスをまとめてきました。

日本人の食事にとって最大の問題のひとつは「主食」で、「白い炭水化物」でなく、健康によいと科学的に証明されている「茶色い炭水化物」を取り入れるべきだと考えています。

全粒粉をベースにしているBASE FOODはおすすめの主⾷です。

BASE FOODは、さらに⼤⾖、昆布、チアシードなど、⾃然由来の栄養価の⾼い原材料を10種類以上ブレンドしているので、全粒粉だけには含まれない栄養素もバランスよく含まれると考えられます。

また、糖質を抑えるという面でも、BASE FOODは活用できると思います。

昨今話題の低炭水化物ダイエットは、短期的にはやせられるものの、継続が困難なため長期的には効果がないと報告されていますが、BASE FOODは適度に糖質を抑えつつ、主食を置き換える形で無理なく継続できるので、糖質を気にしている方にも適していると思います。

日本人が健康的な食生活を送れる世の中を目指し、ベースフードの医学的な部分をサポートしていきたいと思っています。

――PRTIMESのサイト

ベースブレッドを1カ月食べ続けた感想

追記です。

2021年7月14現在、ベースブレッドを習慣的に食べるようになってから1カ月が経ったので、感想を書き加えておきます。

  • やはり習慣的に食べられる
  • 自分に優しいことをしている感覚がある
  • ベースブレッドに頼らない考え方が大事

味にバリエーションがあるので、飽きずにおいしく食べ続けられています。

カレーはパンがパサパサしていることに加え、塩分が1袋で1.21gと他の商品より0.5gほど多いので、「プレーン」「チョコレート」「メープル」「シナモン」を2食(4袋)ずつ購入する形に変更しました。

食べ始める前から体調は良かったのでその面で取り立てて変化はありませんが、どうせ食べるなら体に良いものを取り入れたいもの。

自分に優しいことをしている感覚がありますね。

一方、「ベースブレッドに頼らないこと」を大切にするようにしました。

ベースブレッドで1日に摂った方が良い栄養素の3分の1を補おうとすると、1日に2袋を食べる必要があります。

これを継続していく場合、1カ月で60袋を食べることになり、購入費用としては1万4000円もかかります。

  1. 食材の単調化
  2. 味への慣れ
  3. 費用の増大

これらの観点から、2袋を毎日食べ続けるのは止めた方がいいと判断し、「朝食兼昼食のメニューに1袋分だけ入れる」ことにしました。

これだと支出を抑えられますし、上の「食材の単調化」や「味への慣れ」の点でも良いように思います。

ベースブレッドは良い商品だと思いますが、「野菜や果物、雑穀、ナッツなどの健康的な食べ物を食べつつ、その中に組み込む」という形がわたしには合っている印象です。

医療ライターの庄部でした。

ベースフード

記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。

記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。

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