医療×知識

フッ素入り歯磨き粉の虫歯予防効果と有効な使い方、お勧め製品

虫歯予防に有効だと言われているフッ素。でもどれくらい効果的なんだろう、数字で知りたい

こう思い、調べてみました。

「フッ素が虫歯予防に有効」。これは取材する歯科医師に共通する見解ですが、数字を交えてその効果の程度を教えてもらったことがないんですね。

「フッ素の効果」が取材のメーンテーマではなかったこともありますが、おそらく歯科医師の中にも具体に知らない人がいるのではないでしょうか。

いろいろな医療機関のホームページやニュース記事を読んでみましたが、最も信頼性の高そうな情報は厚生労働省が運営する健康情報サイト「e-ヘルスネット」に書かれていました。

今回はサイトの記事から参考になる情報を医療ライターのショウブ(@freemediwriter)がピックアップして要約します。

概要は下の通り。

  • フッ素が虫歯予防に有効な理由
  • フッ素の虫歯予防効果
  • 歯磨き粉の有効な使い方
  • フッ素高濃度のお勧め製品

フッ素とは

「フッ素」とは、自然に存在する元素の一つです。

  • 歯の質を強くする
  • 虫歯の原因菌が酸を出す働きを弱める
  • 虫歯菌の酸によって歯から溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す

こうした働きを持つことから、虫歯の予防に有効だと考えられています。

同サイトによれば、「半世紀以上にわたる有効性・安全性に関する研究結果に基づき、WHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)などもフッ素の利用を推奨している」そうです。

フッ素利用の虫歯予防率は30%

では、具体的な予防効果はどうなのでしょうか。

フッ素の虫歯抑制効果については世界的に数多くの研究が行われてきたといいますが、その結果について「報告数が最も多い予防率は30~40%」であるそう。

ここで、2つの疑問が生まれます。

  • 「予防率」は何を意味しているのか
  • 各調査での摂取量と頻度は?

これらが解消されないと鵜呑みにできませんが、もし「フッ素配合の歯磨き粉を使って日常的に歯を磨くことで、虫歯を30~40%の確率で予防できる」のであればけっこう高い数字と言えそうです。

フッ素入り歯磨き粉の効果的な使用方法

効果的な使用方法も紹介されていたので要約しますね。

年齢別の適正量

出典:e-ヘルスネット

成人の場合、濃度1000ppm(0.1%)~1500ppm(0.15%)の歯磨き粉を1回につき2㎝ほど取り出して使えばいいそう。

歯ブラシ全体に乗るほど取り出していい」ということですね。

そして、歯磨き後のうがいは「10~15mlの水で1回」が望ましいといいます

わかりやすくいうと、フッ素を口内に留めるため、「大さじ1杯またはペットボトルのキャップ2杯分ほどの少量の水で軽くゆすぐ程度でいい」ということですね。

歯磨き後は1~2時間飲食を控えること。特に就寝前に使うと有効だといいます。

一方、6歳以下の、特に1~3歳の幼児は体に悪影響を与える可能性があるため、「過剰摂取に注意」とのこと。

フッ素濃度は成人の半分に抑え、また歯磨き粉から取り出す量も「切った爪程度」のごく少量でいいそうです。

日本のフッ素最高濃度は1450ppm

厚労省は1000ppm~1500ppmのフッ素濃度を勧めていますが、市販されている製品の最高値は2020年現在、1450ppmです。

日本では2017年に上限が1000ppmから1500ppmに変更されたため、近年になって1450ppmの製品が流通し始めたというわけです。

ぼくもかかりつけ歯科の歯科衛生士の方から「虫歯予防を重視するなら」と1450ppmの歯磨き粉「ライオン チェックアップ スタンダード」を勧められ、使っています。

これ、虫歯予防効果が高いだけではなく、歯磨き粉の取り出し口が小さく内圧が高まりやすいからか、残量が減ってもさほど力を込めずに取り出せるのがいいんですよね。

一般的な歯磨き粉は量が減ってくると取り出すのにぎゅっと力を込めないといけませんが、チェックアップだとその労力が減ります。これが何気にいい。

まとめ

  • フッ素の虫歯予防効果は30~40%
  • 成人への推奨は1000ppm~1500ppm(実際は1450ppm)
  • 歯磨き粉を取り出す量は約2㎝
  • うがいは大さじ1杯の水で軽くゆすぐ程度
  • 歯磨き後は1~2時間飲食しない

フッ素の具体的な効果と有効な使い方についてまとめました。

虫歯予防効果を高めたい人は

  1. フッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を買い
  2. 歯磨き粉をたっぷり使って磨き
  3. うがいは少量の水で軽めにする

この3つを習慣化すると良さそうです。

参考にしてみてください。医療ライターの庄部(@freemediwriter)でした。

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