黄ばんでいる歯を少し白くしたい
歯のケアに力を入れるようになった昨年から自分の口を見る機会が増え、歯の色が気になっていました。
わたしはもともと歯が黄みがかっているようで、歯科医院でクリーニングをしても色味は変わらないまま。
「庄部さんは少し色が濃い方」とかかりつけ歯科の歯科衛生士も話していて、「やっぱりそうか」と思ったわたしは、歯を人工的に白くする「ホワイトニング」をすることを決意。
2020年9月3日に施術を受けたので、その模様と結果、感想を医療ライターのショウブ(@freemediwriter)が詳報します。
結論を先に書くと、少し白くなりました。
芸能人のように「真っ白」とはいきませんでしたが、「黄みが和らげばいい」と思っていたわたしにとっては良いサービスで、受けて良かったと思います。
目次
ホワイトニングとは
歯科医院で行っているホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトング」の2つがあります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うもので、ホームホワイトニングは患者が自宅で取り組むもの。
過去に取材した歯科医師らによると、こんな違いがあります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯に薬剤を塗った後、専用の機械で光を当てることによって歯を白くする方法です。
約1時間の施術で効果を得られるため、すぐに歯を白くしたい人に向いているそう。
その一方で、「ホームホワイトニングよりも後で色が戻る可能性が高い」と話していた歯科医師もいました。
わたしのかかりつけ歯科の歯科衛生士も「半年ほど経つと色が戻る場合があります」。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で作ったマウスピースに患者自ら薬剤を塗り、口にはめて歯を白くしていく方法です。
ある歯科医師によると、「毎日2~8時間装着すると、2~4週間で効果が出る」そう。
オフィスホワイトニングよりも白くなるまで時間がかかりますが、「じんわりと深く薬剤が浸透するので、後戻りの可能性が減ります」。
わたしが今回、体験したのはオフィスホワイトニング。
ホームホワイトニングにも興味はありますが、「とりあえず短時間で白くする方法を試そう」とこちらを選びました。
ホワイトニングは歯に悪くない?
「ホワイトニングは歯を漂白するもので、歯にダメージを与える」
過去の取材でそう話していた歯科医師もいましたが、どうなのでしょうか。
担当してくれた歯科衛生士によると、「身体的なデメリットはない」とのこと。
「ホワイトニングに使う薬剤は歯の表層にあるエナメル質までしか浸透しないので、漂白はしますが傷めることはありません。
薬剤の主成分である過酸化水素の濃度が高い外国産の製品を使った場合、歯に過度に負担がかかって歯がしみたり痛みを覚えたりする可能性がありますが、当院で使っている薬剤は安全な濃度に調整された国産。
過去に当院でオフィスホワイトニングを受けた人で、しみたり痛みを覚えたりといった訴えは聞いたことがないです」
オフィスホワイトニングの流れ
- 歯の汚れを取る
- 口を開けた状態に固定する枠をはめる
- 見本と対比して歯の色を確認
- 歯肉保護材を塗る
- 歯に薬剤を塗る
- 専用機器で光を照射する
- 施術後の歯と見本を対比して効果を確認
流れは上の通り。
施術が始まったのが12時5分くらいで、終わったのが13時10分くらいでした。歯科衛生士の事前説明の通り、1時間ほどで終わりました。
時間の内訳としては、①~⑤に20分ほど。⑥に30分ほど。
⑥については、7分ほど光を照射した後に薬をはがし、また同じ薬を塗って照射する、という工程を3回繰り返しました。
口にはめるプラスチック製の枠(開口器)。唇にクリームを塗っているおかげか、はめても痛くはありませんでした。
(わたし、下の歯並びが悪いんですよね、写真を公開するの恥ずかしかった…。今度、矯正治療について相談しようと思います)
施術前に、自分の歯の色と近い見本を選んで対比、写真を撮ります。こうすることで、施術を終えた後の色味の変化を客観的に把握しやすくします。
施術前に選んだ色見本と施術後の歯の色を比べるわけですね。
ホワイトニングをする歯は、口を開けたときに人から見える前歯の部分で、左右に3本ずつくらいであるそう。上の写真に引いた青の線の内側です。
ホワイトニング施術中の体感
- 口を開け続けるのは心地いいものではない
- 光が当たるとじんわり温かい
- しみなかった、痛くなかった
ホワイトニングの施術中の体感としては上の通りで、特にしみたり痛みを覚えたりといった嫌な感覚はありませんでした。
施術中は目隠しをされているので光を直接視認できたわけではありませんが、タオルのすきまから青い光が照射されていることはわかりました。
光が歯に当たるとじんわりと温かく、人の手でそっと触れられているような抵抗感がある程度。
ただ、口をずっと開け続けるのは心地いいものではなかったですね。
わたしの場合、口につばがたまってきたのか少し時間が経つと口内に違和感を感じ、のどを飲み込まないといけませんでした。
楽ではなく、つらくもなくといった感じ。
オフィスホワイトニングの効果
さて、効果はどうだったのでしょうか。
施術前と施術後の写真を載せます。
院内環境の変化のためか施術後の方が光が多く当たっているので比較しづらいですが、少し黄みが軽減しました。
施術後に鏡を見せてもらったときに「良かった、ちゃんと変わるんですね」とほっとしながら歯科衛生士に話したことを覚えています。
変化の幅は大きくはありませんが、ワントーン白くなりました。
オフィスホワイトニングの費用
わたしが通う歯科医院での費用は薬剤で異なり、「ティオン」と呼ばれるものが2万5000円(税別)、ポリリン酸という成分が配合されているものが2万円(同)です。
「庄部さんは少し色が濃いので、白さや光沢を求めるのであればティオンの方がいいかもしれない」と歯科衛生士が話していたのでそうしました。
ホワイトニングは健康保険が適用されない自費の施術なので、費用は歯科医院によって異なります。
歯科衛生士によると、この費用感は「都内では良心的」だそう。わたしが住んでいるのは東京郊外ですが、都心では倍以上の値段で提供しているところもあるといいます。
オフィスホワイトニングまとめ
- 施術時間は1時間
- 「しみる」「痛む」はなかった
- 歯を傷めるものではないらしい
- 効果は大きくないが、あった
こんなところですね。
オフィスホワイトニング1回への満足感はその人の希望によって変わるでしょう。
「黄みが軽減されるだけでいい。それに2万円かかっても構わない」
効果には個人差がありますが、わたしのように1回の施術に大きな効果を求めない人であれば受ける価値はあると思います。
わたしのかかりつけ歯科では1回での満足度が低かった場合、1カ月以内の再施術は1万円で行っているそうです。
こういったサービス面も事前に確認しておくといいかもしれませんね。
医療ライターの庄部がレポートしました。
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