気づけば足の裏の一部がぼこっと膨らんでいて、歩くとその部分が痛い
足の悩みの中でも多いと言われる「魚(うお)の目」がわたしにもできてしまいました…。
最初は「時間が経てば自然に治るのでは」と思っていましたが、10カ月ほど経っても一向に良くなりません。むしろ、痛みは強くなっていきました。
そこで、市販薬を購入して治療を試みたところ、わずか2日で改善。
わたしのように足の裏に魚の目ができて痛みを感じながら日々を過ごしている人も、ドラッグストアなどで手に入る市販薬により、悩みが解消するかもしれません。
今回は、医療ライターのショウブ(@freemediwriter)が魚の目の治療の様子について写真を載せながらレポートしていきます。ご参考ください。
目次
魚の目とは? 症状や原因について
魚の目とは、足の裏や足の指の皮膚が一部だけ厚くなった状態をいいます。中心に硬い芯があるのが特徴です。
似たものに「タコ」がありますが、タコには芯がなく、痛みを感じないことが多いそうです。
医療機関のサイトなどによると、サイズの合わない靴を履いていたり、歩き方に癖があったりすることで足の特定の部分に過度に負担がかかり、皮膚の表面にある角質が体を守ろうとして厚くなるといいます。
魚の目は刺激が一点に集中することで芯ができ、その芯が皮膚内部の神経を圧迫するために痛みが起きるそうです。
小さな靴とO脚が魚の目の原因?
原因には覚えがあります。
10カ月ほど前に靴を買ったのですがやや窮屈で、履き始めてから痛みを感じるようになったんですね。
そして気づけば、右足の裏が下の写真のようになっていました。
歩けなくはないですし、痛みも軽かったので放置していたら、今度は左足の外側にもできてしまいました。しかも2つ。
わたしはO脚なので、歩くときに脚の外側に重心がかかっていることも影響しているかもしれません。
魚の目ができてからなるべく重心を外に向けないよう気をつけていましたが自然には治らないので、いいかげんに治そうと思った次第。
フリーランスになってから歩くことが増えたのも一因かもしれないですね。会社で記者をしていたときは車での移動がほとんどだったので。
市販薬(ジェルコーンリムーバー)の効果は?
ネットで調べたところ、魚の目の治療方法としては薬物療法、レーザー治療、液体窒素を使って取り除く方法、手術が挙げられるそうですが、痛みもひどくないのでまずは市販薬で治るか試しました。
買った商品は、フットケア用品を作る「ドクターショール」の「ジェルコーンリムーバー」=下写真。
魚の目の薬は主に塗り薬とはるタイプの2種類があり、どちらも角質を軟らかくする「サリチル酸」が配合されています。
薬で魚の目を軟らかくして、芯をはぎ取るわけです。今回買ったのは塗り薬です。
早速、実践していきましょう。
魚の目の市販薬治療【1日目】
厚く盛り上がった部分にジェル状の薬を塗っていきます。
1分後。薬が乾燥して白く固まりました。これで歩いても平気ですね。
説明書によると、入浴後に塗った方が効果的だそうですが、塗った後に入浴したり水に触れたりしても問題ないといいます。
こうやって1日に複数回、塗ってはがすを繰り返すといいそうです。
魚の目の市販薬治療【2日目】
さて、どんな変化が見られるでしょうか。治療2日目の朝、魚の目を初めてはがしました。
おお。白い皮膜がぺリぺリとはがれました。爪でひっかくと芯の角質も取れました。気持ちいい。
まだ中心部が少し盛り上がっていて、芯が残っているようです。被膜と角質をはがした後、再び薬を塗りました。
そして、3、4時間ほど経った昼過ぎにもう一度はがしてみました。
今度は両足ともきれいにはがれました。
耳あかの大きいのがボロッと取れたときに近い爽快感です。芯の直径は5㎜ほど。
でも、スムーズにいきすぎでは? これで完治なのでしょうか。
1時間後に外出。歩いてみると…
痛く…ない!
生活に支障が出るほどの痛みではありませんでしたが、普通に歩けるのはやはりいいもの。
2日目の夜も固まった薬をはがしました。
きれいに芯の部分だけへこんでいます。触わってもへこみがはっきりとわかります。とても気持ちいい。
魚の目の治療【3日目と4日目】
芯が取れたということは、タコの状態になったということでしょうか。するとこのまま、タコの治療に移行? ネットで調べてみると、治療方法は変わらないようです。
引き続き、薬を塗りました。
芯があった所は平らになってきましたが、2日経っても角質はこれ以上取れません。
痛みはなくなったので、とりあえず市販薬での治療を終えることにしました。
皮膚科医を取材することもあるので、取材終わりにタコの治療はどうすればいいか聞いてみることにしましょう。
わたし程度の状態であれば他の人も市販薬で治るかもしれないので、試してみてはいかがでしょうか。
それにしてもたった2日で芯が取れて痛みがなくなったのには驚きました。
痛みを感じた当初にやっておけば、モヤモヤはすぐに解消されたのでしょうね。「早期発見、早期治療が大切」とは医師から聞きますが、改めて実感しました。
イボコロリの使用感は?
魚の目の塗り薬としては横山製薬が作る「イボコロリ」もよく聞くので、こちらも買って使ってみました。
人差し指くらいのサイズです。
キャップについている棒に薬液をひたして患部に塗ります。
イボコロリの特徴は薬液がサラリとしていること。ジェル状のジェルコーンリムーバーとは違って粘度が低く、水など一般的な液体に似ています。
サリチル酸が配合されている点は同じなので効果は変わらないのかもしれませんが、「これは好みが分かれるのではないか」と思いました。
というのも、薬液の粘度が低いため、ジェル状の薬に比べると患部に留まる量が少ないのです。
同社のウェブサイトにも「キャップ付属の棒で1日4回、1滴ずつ患部に塗布」と書かれています。
一度に使う薬液の量が少ないのでこちらの方が長持ちしやすいとは思いますが、わたしは一度により多くの量を塗れるジェルタイプの方が好きでした。
魚の目の芯が取れた後にどうなったか
さて、タコの状態から最終的にどうなったかも伝えますね。
魚の目の芯が取れてから3日後です。両足ともに自然とタコが小さくなりました。
さらに3日が経ちました。左足のタコが外側からめくれていき…
きれいにはがれました!
取れたタコです。直径が1.7㎝、厚みが2㎜ほど。
この後、右足もきれいに取れました。
魚の目が取れてタコの状態になったときにどうすればいいのか疑問でしたが、わたしの場合は放置すると自然に取れました。
タコが取れてから2カ月ほど経ちますが再発はしておらず、快適に歩けています。痛みがないのは素晴らしいですね。
魚の目の治療の注意点
最後に、注意しておきたいポイントをまとめておきます。
・魚の目は芯を完全に除去しないと再発するおそれがある
・無理に芯を取ろうとしてひっかきすぎたり、カミソリなどで削りすぎたりすると細菌が感染して炎症を起こす可能性がある
・サリチル酸は皮膚の正常な部分にも作用して皮膚を傷つけてしまうおそれがあるため、薬を塗るのは角質の厚くなった部分に留めること
ちなみに、わたしが購入したドクターショールのジェルコーンリムーバーはアマゾンプライム対象商品なので、プライム会員であれば最短で翌日に届きます。
ドラッグストアに在庫がないこともあるので、オンライン購入でもいいかもしれませんね。
【追記】はるタイプの効果は?
この記事を書いてから長く異常はありませんでしたが、2年半が経った2020年1月に再発してしまったので、今度は薬剤と保護パッドが一体となったはるタイプの薬を使ってみました。
この時期も少し小さい靴を履いていたので、再発したのはそのせいかも。
再発した箇所は同じですが、全体的に前よりも症状は軽く、左足にできた魚の目は一つだけでした。
ドラッグストアで買った生活用品メーカー・ニチバンの「スピール膏」。
製品の中身です。
パッドの中にサリチル酸が配合された薬剤が埋め込まれています。
接着剤が付いたパッドを患部にはり、さらにその上から固定用のテープをはります。
あとはこの状態を保ったまま過ごし、2、3日ごとに新しいパッドと交換するように、とのこと。
塗るタイプと同じように、2日後には魚の目が取れました。
あとの経過も同じですね。タコの状態になり、やがてタコの角質も軟らかくなり、はがれました。
魚の目の薬「塗り薬」と「はるタイプ」どちらがいいか?
成分が同じなので効果も同じでしたが、わたしは塗り薬の方がいいと感じました。
はるタイプは、一度はったらある程度そのままにしておいていいのがメリットですが、はる行為自体がわたしの場合、ちょっと手間だったんですね。
さらに、パッドが少し厚いので小さめの靴を履いていたら一層、窮屈になります。
そして、気持ち悪いと感じたのが入浴後。濡れたパッドを使い続けないといけないのが嫌でした(入浴する度に交換してもいいのかもしれませんが)。
塗り薬とはるタイプのメリット・デメリット
塗り薬のメリット
- 患部が厚くならない
- 不潔な感じがしない
塗り薬のデメリット
- 1日に数回、塗る必要がある
はるタイプのメリット
- はった後に手間がない
はるタイプのデメリット
- はるのが意外と手間
- 患部に厚みが出る
- 不潔な感じが気になる
好みがあると思いますが、参考になればうれしいです。
はるタイプのデメリットが気にならない方はこちらの方が向いている可能性もあると思います。
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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