「シミを取りたい男性患者さんが増えている」
美容クリニックへの取材の中で、メンズ美容のニーズの高まりを口にする医師やスタッフが増えてきました。
シミ取りを希望する男性患者も増えているそうです。
わたしも両頬に大小のシミが一つずつあり、何となく気にはなっていました。
一方で、シミのうちの一つは子どものころからあるものなので、「そんなに簡単には取れないもの」と勝手に決めつけていました。
どうやら、そうでもなさそうなのです。
お金は少しかかりますが、専門的な治療を受ければ、さほど大きな負担なく改善を目指せるよう。
今回は、医療ライターのショウブ(@freemediwriter)がヒゲ脱毛に通う湘南美容クリニックでシミ取りに関するカウンセリングを受けた模様を徹底レポートします。
わたしがこの記事で書く内容は下の通り。
- シミ取り治療の種類
- レーザー治療の内容
- レーザー治療の効果
- 治療における注意点
- 施術後の処置内容
- 患者に心がけてほしいこと
- レーザー治療の費用感
わたしはカウンセリングを受けたことで、「近いうちに治療を受けよう」と思いました。ご参考ください。
目次
シミ取りカウンセリングの内容
わたしが湘南美容クリニックでシミ取りに関するカウンセリングを受けたのは2019年12月12日と2020年7月6日。場所はそれぞれ、新宿南口院と新宿本院です。
なぜ2回も受けたのかというと、1回目に担当してくれた医師の説明がわかりづらかったため。
「このまま受けてもいいのだろうか」
そんな疑問が解消されなかったため、今度は良さそうな医師を指名して予約し、カウンセリングを受けました。
なので、この記事は1回目と2回目で聞いたことを混ぜつつも、2回目の内容を主にします。
2回目のカウンセリングに要した時間は40分ほどで、前半20分ほどで医師の説明、後半20分で事務スタッフからの費用の案内などがありました。
記事の文体は「医師とスタッフがこんなふうに話していましたよ」という、一人称にします。
わたしのシミは上の写真の通り。
わたしから見て右頬にあるシミは子どものころ気付いたときにはあったもので、左頬のものはここ2、3年でできたものだと思われます。
シミ取り治療の種類
シミ取り治療の方法について、庄部さんにできているシミは女性にできる肝斑(かんぱん)ではないので、2種類あります。
2つともレーザーを照射するもので、一つが「シミ取りレーザー」(Qスイッチ)、もう一つが「フォトRF」と呼ばれるもの。
特定のシミを取りたい場合、一般的に行われるのが前者で、後者のフォトRFはお顔全体のくすみ感の軽減や透明感の向上を目指したい場合に使うことが多いですね。
シミにも有効ではありますが、皮膚の表面にあるものに効果を発揮するため、深いところにあるシミは取り切れません。
庄部さんのシミは「薄い茶色」というよりは「少し灰色」「やや黒みがかったもの」なので、シミが深い位置にある可能性もありそうです。
結論としては、シミ取りレーザーの方を受けた方がよろしいかと思います。
シミ取りレーザー治療の内容
シミ取りレーザーでの治療は、シミにレーザーを当てることでシミの原因であるメラニン色素を破壊しようとするものです。
レーザーの照射時間はとても短く、庄部さんの場合、左頬になる小さなシミは「パンパン」と数秒で終わり、右頬の大きなものでも15秒から20秒ほどで終わります。
個人差はありますが、痛みは伴います。
(ヒゲ脱毛のジェントルレーズと比べてどうかの質問に対して)ジェントルレーズは痛みがかなり強いと思います。患者さんの声などによれば、一般的に「ヒゲ脱毛の痛みの方が強い」と言われています。
シミ取りレーザーの照射時間はとても短いですが、肌が「パシン」と弾かれるような刺激がありますね。
シミ取りレーザー治療の効果
長期的に見れば、「施術を受ける前に比べてシミは薄くなる」と思っていただいて構いません。
具体的には、施術を受けてから2、3カ月ほどかけて徐々に薄くなっていきます。
シミ取りレーザー治療の注意点
一度の照射で取り切れないことがある
患者さんに注意していただきたいことは主に3つあり、まず1つ目が「一度での施術で取り切れないことがある」ことです。
長期的に見れば効果は表れますが、その程度が人によって違っていて、「ばっちり薄くなる」人もいれば、「ちょっと変わった程度」の人もいます。
感覚としては1度で取り切れないことの方が多く、患者さんのうちおよそ半数の方が2回目を受けています。
2回受けると患者さんの期待する状態に近くなりますが、中には3回目を受ける人もいるのが実情です。
シミが再発する可能性がある
次に注意していただきたいのが、仮に治療効果が表れてシミが薄くなったとしても、将来的に再発する、つまり同じ部位に再びシミができる可能性があることです。
これはどのレーザーで治療したとしても同様です。
一時的に濃くなる可能性がある
最後が、治療過程の中で一時的に濃くなる可能性があること。
アジア人の場合はおよそ3、4割ほどの確率で施術前よりも濃くなり、その後、徐々に薄くなるという経過を辿ります。
濃くなる時期と程度は人によってまちまちで、その後に薄くなることを含めても施術を受けてから2、3カ月は様子を見ないといけません。
なので、仮にシミが取り切れなかったとしても、2回目の施術を受けるのは1回目を受けてから半年後くらいにしていただきたいですね。
施術後の処置内容
レーザーを照射した部位は炎症が起きるので赤く腫れます。
施術後は炎症止めの軟膏を塗り、それから1週間、肌色のテープをはっていただきます。
テープをはるのは肌を回復させるためで、医学的には「湿潤療法」と言って傷口を乾燥させない方が回復が早いと考えられているんですね。見栄え対策でもありますが、主眼はこちらにあります。
テープを外した後の患部の状態はいくつかのパターンがあり、赤みがかる人、かさぶたがついている人、かさぶたができず最初の状態のままの人がいます。
その後、中には濃くなる人もいますが、2、3カ月ほどかけて徐々に薄くなっていきます。
患者に心がけてほしいこと
施術前と施術後にそれぞれ、患者さんに心がけてほしいことがあります。
施術前
日焼けは厳禁です。
日焼けをした状態でレーザーを照射すると炎症が起こる可能性があるため、施術ができません。
具体的には、
- 施術までの2週間以内に1時間以上の直射日光を浴びた
- 施術前の1、2カ月以内に肌の色が変わるような日焼けをした
こういった場合は日を改めていただくことがあるのでご注意ください。
庄部さんはヒゲの脱毛を受けていらっしゃいますが、シミ取りレーザーを受けるのは脱毛のレーザーを受けてから1カ月以上空けたタイミングにしていただきますよう、お願いします。
シミの部分に脱毛レーザーを照射しないのであればタイミングに縛りはありません。
施術後
- 日焼けをしない
- 患部をこすらない
- 血行を良くしない
施術後に注意していただきたいのは上の3点で、日焼けをしたり患部に物理的な摩擦を加えたりすると経過が長引くことがあり、場合によっては色素沈着を起こすこともあります。
スムーズに治療を終えるためにも、施術を受けてから3カ月間は海や山など外で数時間過ごすことは控えていただきますよう、お願いします。
また、施術を受けてから1週間は血行を良くしない方が良いため、激しい運動は控えて、長時間の入浴はしないように。
施術後に他のレーザー治療を受ける場合、シミ取りレーザーを照射した部分については3カ月は避ける必要があります。患部に照射しないのであれば問題ありません。
テープの扱い
洗顔をしたりシャワーを浴びたりする場合、テープをはったままで行うようお願いします。
テープの粘着力がある状態で無理にテープをはがすと患部に刺激を与えてしまう可能性があるためです。
自然にはがれた後にはりなおすことは問題ありません。
また、テープをはる期間は「1週間が目安」とお伝えしましたが、1週間経ってもかさぶたがある場合、かさぶたがはがれるまではテープをしていただきたいと考えています。
かさぶたを無理にはがすと色素沈着が起こる可能性があるためです。
見栄え対策
もし、何らかの理由で1週間テープをはるのが難しい場合、部分用のコンシーラー「スポッツカバー」をご用意しています。
別途2千円ほどかかりますが、かさぶたができた後に塗ることができます。かさぶたができるのは施術後およそ3日ほどです。
レーザー治療の費用感
- 右頬シミ(17㎜) 1万8800円
- 左頬シミ(8㎜) 8100円
ここからはわたし目線で話します。
通常価格は上の通りですが、わたしは湘南美容クリニックの会員の中でグレードが高いプラチナ会員であるため、7月中に受ける場合はそれぞれ5%引きになります。
結果、1万7860円と7695円で、合わせて2万5555円になるそう。
低料金がウリの湘南美容クリニックだからかもしれませんが、「めちゃめちゃ高い」わけではないですね。
同院におけるシミ取りレーザーの費用体系は下の通り(出典:同院ホームページ)
まとめ
- 一時的にシミが濃くなる可能性がある
- シミが薄くなる程度は個人差がある
上のことに留意しつつも
- 2、3カ月すれば施術前よりもシミが薄くなる
- 「すごく高額」というわけではない
これを聞けたのは大きいですね。
「効果が出るかどうかは人による」と何となく思っていたわたしにとって、治療を受けるモチベーションが生まれました。
近いうちに受けて結果もお伝えします。
医療ライターの庄部でした。
【追記】受けてきました。効果もよく出ました。
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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