「ああ、この先生は良さそうだ」「取材だけじゃなく、患者としても相談してみたいな」
今回の記事では、2016年の独立から2021年9月現在までに343人の医師を取材した医療ライター・ショウブ(@freemediwriter)が、こんなふうに感じた医師を紹介します。
わたしが「いいな」と思う人はざっくり言うと、「感じが良くて話しやすい、いろんなことを聞きやすい」人。不愛想でなく、威張ってもいない人です。
その人が取材で見せる顔と診察室で見せる顔は違う可能性があり、また取材では医師の臨床に関する知識や技術を十分には知り得ないので、あくまでも「その人が在籍する医療機関が自宅の近くにあったとしたら、一度は患者として相談してみたい人」の意味です。
わたしは外来診療だけでなく在宅医療に注力する医師を取材することも多く、また取材地は首都圏が中心ではあるものの遠方で取材することもあるため、見出しは「外来診療」「在宅医療」「地域」で分けます。
インターネット上に記事を添付できるものはそうするので、興味のある方は記事を読んでいただければ。文章から医師の人柄が想像されるかもしれません。
※情報は仕事の合間に追加していきます。少なく見積もって20人ほどは記載できるかと思います。
外来診療
東京都
目黒区、豊島区
医療法人社団「法山会」の山下巌理事長
自由が丘駅と大塚駅のそばに医科と歯科を標ぼうするクリニックを運営。外来診療が中心ですが、在宅医療も行っています。
ウェブ問診やオンライン診療も実施。会計はクレジットカード、交通系ICカード、PayPayに対応。山下理事長にはそれぞれ別の媒体で2回取材させてもらいました。
板橋区
「野村医院」の野村和至院長
クリニックは板橋区役所前駅のそばにあり、一般外来のほか予約制で8つの専門外来を運営。在宅医療、ウェブ問診、オンライン診療も行っています。
板橋区医師会の理事である野村院長の専門は老年医学と糖尿病。健康教室の開催など地域活動にも積極的な先生です。それぞれ別の媒体で2回取材させてもらいました。
神奈川県
藤沢市
「村田会湘南台内科クリニック」の村田尚彦院長
湘南台駅から車で5分の位置にある同院は、19床(ベッド)を持つ有床診療所(短期入院ができるクリニック)です。
村田尚彦(たかひこ)院長は法人の理事長として介護事業にも取り組んでおり、介護老人保健施設や有料老人ホーム、デイサービスセンターも運営しています。
「地域の患者さんが遠方に行かなくて済むよう、なるべく地域の中で医療や介護が完結できるようにしたい」と村田院長。
2020年7月には病院「村田会湘南大庭病院」も開設しました。2019年に神奈川県から県救急医療功労者表彰を受賞。藤沢市医師会理事。専門は呼吸器内科。
それぞれ別の媒体で2回取材させてもらいました。
記事リンク:【神奈川】「24時間外来」が評価され、県救急医療功労者表彰を受賞‐村田尚彦・村田会湘南台内科クリニック院長に聞く◆Vol.1
千葉県
船橋市
「習志野台整形外科内科」の宮川一郎院長
高根木戸駅の近くに立地する同院ではデジタルツールを積極的に活用しています。
iPadをウェブ問診や診療、リハビリ時の患者説明に使うほか、患者情報が入ったQRコードを発行し、交通系ICカードや血圧手帳などを診察券として使える取り組みも行っています。
ウェブ問診票の記入方法や再来受付機の操作方法などは院内常駐の「コンシェルジュ」が教えてくれます。
院長自身がプログラミングの知識や技術を持ち、ウェブ問診票システムなどの医療コンテンツを開発・製作する「メディカクラウド」の社長を兼任。
市民向けに健康事業も行っており、埼玉県志木市と北本市、千葉県船橋市が主催する健康ポイント事業を受託しています。
専門誌の編集者から「いい先生だった」と教わり、取材させてもらいました。
記事リンク:【千葉】iPadを診療に活用し10年「患者の不満解消と医療リテラシー向上を図りたい」‐宮川一郎・習志野台整形外科内科院長に聞く◆Vol.1
佐倉市
聖隷佐倉市民病院の岸田俊二医師
京成臼井駅から車で10分ほどに立地する同院整形外科の部長。同院における大腿骨近位部骨折の手術待機日数を半減させた立役者です。
きめ細かに院内調整を図りつつこれを実現させ、多職種と連携して術後のフォローも注力。誤嚥性肺炎の予防やせん妄対策に取り組んだほか、二次骨折予防のための外来開設や地域連携も行ったといいます。
岸田部長はこれらの取り組みを一つのパッケージとして全国に広めたいそうです。
記事リンク:【千葉】わずか1年で大腿骨近位部骨折の手術待機日数半減に成功‐岸田俊二・聖隷佐倉市民病院整形外科部長に聞く◆Vol.1
茨城県
ひたちなか市
「サンキュー耳鼻科クリニック」の乾智一院長
常磐線「佐和駅」から徒歩10分の同院。乾院長はコスプレ衣装を着て診療しているユニークな医師です。
2015年のクリスマスイベントでサンタの衣装を着て診療したところ、患者の評判が良かったことから習慣化していったそう。
乾院長は「病気を楽しく治せるクリニック」を目指しており、過去にコスプレをしたことはほとんどなかったそうですが、患者や家族に「楽しんでもらいたい」と踏み切ったといいます。
記事リンク:【茨城】医師がコスプレで診療「病気は楽しく治せる!」‐乾智一・サンキュー耳鼻科クリニック院長に聞く◆Vol.1
在宅医療
大分県
大分市
「やまおか在宅クリニック」の山岡憲夫院長
「大分市全体をホスピスにする」をテーマに、在宅医療や医療人材の育成を行っている山岡院長。
外科医として肺がんを主に1000例以上の手術を執刀した後、「外科医としての限界」を実感。「治る患者さんよりも治らない患者さんを診よう」と、ホスピスの院長を務めるなどした後、2009年に開業しました。
朝日新聞出版の調べによると、2015年7月から2016年6月における在宅での看取り数は、九州の在宅クリニックの中では同院が最多だったそうです。
情熱的で優しい先生です。
わたしが専門誌に書いた記事は同院ホームページの「過去の取材記事」から読めます。「目指すはまち全体の『ホスピス化』 身体と心の苦痛を和らげる場所に」の下にあるデータがそうです。
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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