医療の雑学

【細菌激減】風邪予防に有効な手洗いの効果と 正しい方法、時間の目安


誰にとっても風邪は嫌なものですが、特にフリーランスにとって風邪の予防は死活問題です。

会社員であれば風邪で数日休んでも収入は変わりませんが、フリーランスは仕事をしなければ収入を得られないので、予防できる病気にはなりたくないもの。

ぼくは独立してから1年10ヵ月が経つ2018年1月現在まで一度も風邪にかかったことがありませんが、引き続き、風邪の予防には注意していきたいと考えています。

そこで、健康を守るための“基本の基”とも言える、感染症を防ぐための手洗いについて、その効果と推奨される方法を調べました。

私たちが何気なく行っている手洗いは本当に効果があるのでしょうか。あるとすれば、どんな方法を実践することで効果が高まるのでしょう。

石けんとペーパータオルで細菌数は千分の1に

まずは、衛生用品などの開発と販売を手掛ける「サラヤ」(大阪市)が自社の研究所で行った調査を見てみましょう。

サラヤ「手洗いの科学

研究所は大腸菌を手に塗って、下の3つの工程での除菌率の違いを調べたそうです。

  1. 石けんで洗う
  2. 石けんで洗ってペーパータオルでふく
  3. 石けんで洗ってふいた後にアルコール消毒する

すると、①では細菌の数が100分の1程度に減り、②ではその10分の1ほどに、③ではさらにその10分の1以上減ったといいます。

外出時にはアルコール消毒までできないことが多いわけですが、石けんで洗ってペーパータオルでふくだけでも、何もしない状態に比べて細菌数が千分の1に減るそうです

爪が伸びると菌の数は激増

「菌は指先に多い」と聞いたことがある人もいるのでは。

研究所が爪の長さによる菌の数の違いを調べたところ、2週間爪を切らないで人差し指の爪の白い部分が1~2㎜になっていると、回収できた指先の菌の数は2万近くに上り、3週間切らずに2~3㎜まで伸びるとその数は5万を超えたそうです。

以前からぼんやりと知ってはいたものの、やはり爪は短くしておくことが大切なんですね。

手洗い1日11回以上で呼吸器疾患リスク55%減

手洗いによってインフルエンザをどれくらい防げるのかを調べた記事もあったので紹介します。

疫学を専門とする東邦大学の村上義孝教授が朝日新聞に寄せた記事(現在はページが削除されています)の中で、イギリスの医師会が発行する雑誌に2009年に掲載された論文が紹介されていました。

疫学

人間集団を対象として、病気の実態や原因を究明しようとする医学の一分野。

論文の内容によると、手洗い回数が1日11回以上を「手洗いあり」、それより少ない場合を「手洗いなし」として調査を行ったところ、手洗いをすることで呼吸器の病気にかかるリスクが55%減ったそうです。

「1日11回以上」というのはけっこう多い数字ですよね。回数を細分化した場合の効果の程度が知りたいですが、「小まめに手を洗うと感染症を防ぎやすい」とは言えそうです。

親指や手首を洗うことも大切

手洗いをすることの効果がある程度数字でもわかったところで、では、「正しい手洗い」とはどんな方法なのでしょうか。

政府広報オンラインに掲載されている画像を引用します。

上のイラストの中で、ぼくが感じるポイントは③と⑤と⑥。

  • 手のひらに爪を立ててよくこする
  • 親指をねじり洗いする
  • 手首も洗う

手のひらや手の甲、指の間をよく洗う人は多いと思いますが、親指のねじり洗いや手首までしっかりと洗う人は少ないのではないでしょうか。

ぼくも過去に正しい手洗いの方法を調べるまではこの2つはしていませんでした。

手のひらを使って爪の間をこすることも大切ですね。

サラヤによると、「指の先と親指の先から付け根までが特に手洗いが不十分になりやすい」と、イラストでわかりやすく紹介しています。

東京都食品衛生協会では上のイラストの①~⑥を「2回繰り返すこととしています。

「30秒洗って、20秒流す」が目安

正しい方法がわかったところで、ではどれくらい時間をかけてやればいいのか。

東京都福祉保健局が運営するサイト(現在ページは削除されています)によると、⑥までに30秒、水でのすすぎに20秒かけるようにと書かれています。

全体で約1分はかけた方がいいことになりますね。

少し長いと感じますが、推奨される時間を知っておくだけでも日頃の手洗い時間が長くなる可能性はありそうです。

「手洗いをしっかりするように」とは子どものころからいろんな場面で言われてきたように思いますが、こうやって一度ちゃんと調べてみるのはいいことですね。

今後は今までよりも納得感をもってできそうです。